●理事のなり手不足

Q

 ものすごく、古いマンションです。世帯数は20戸で、16戸が賃貸に出されています。住んでいる区分所有者も高齢者ばかりで、だれも理事をやりたがりません。管理会社からは週1回の清掃と、たまに設備点検の時だけ人が来ます。このままでは、とてもまともな管理が見通せません。マンションはスラム化し、社会から取り残されていくのでしょうか?

A

 マンション標準管理規約で、理事の員数は最低3人程度とされています。プラス監事1人で、必要な役員数は合計4人。16戸が賃貸だと、どうしても同じ人に役目が偏ってしまいます。マンションが古く、高齢者ばかりとなると余計に理事会の成立が難しくなるのも当然だと思います。

 近年、管理規約を改正することで、外部専門家を役員として選任することができるようになりました。

 外部専門家を役員に入れて、理事会を機能させ、賃貸に出している区分所有者にも連絡をとり、維持管理計画を立てて進めることができれば、マンションのアメニティ(住環境の快適性)にも期待が持てるようになります。

 外部専門家の活用によって管理組合運営を軌道に乗せ、“マンション再興”を目指しましょう。