〜自宅マンションに空き巣!?
私が被害者になっちゃいました〜

先日、自宅が空き巣に入られました。

仕事が終わって、夜帰宅すると、家の中は荒れ放題。
引き出しという引き出しが全部開けられ、
部屋中に物が散乱していました。
アクセサリーは全部ごっそり盗まれ、
夏休みの写真を撮ったデジカメもありません。

家の中にあった現金はもちろん、
友達の結婚式のために用意していたご祝儀のピン札や、
海外旅行で使わずにとっておいた
珍しい外国の貨幣まで盗られていました。
気持ち悪いことに、
冷蔵庫の中に入っていたリポビタンDまで飲まれている始末です。

もう怖くて・・・。

私の暮らす賃貸マンションは、
玄関ドアの鍵がピッキング防止仕様であることがひとつのウリでした。
でも泥棒は玄関ドアの新聞受けを破壊するという大胆なやり方で侵入。
ピッキング対策など無関係の手口だったのです。

オーナーが発注した新しいドアが届くまで、
私は壊れたドアをガムテープなどで応急処置だけして、
怖くて、悲しくて、不安な気持ちの数日間を過ごさなければなりませんでした。

職業柄、これまで空き巣の犯人を弁護したこともあります。
被害者との示談交渉の中で、被害者の方から
「おカネの問題じゃありません!
事件の後の不安や被害品に込められていた思い出は、
弁償してもらったって取り戻せないんですよ」
と悲痛に訴えられた一幕が、思わず心によみがえってきました。

今、自分の身に起こってみると、その気持ちが痛いほどわかります。

ところで、事件後に知ったことですが、
私のマンションでは数カ月前、
似た手口で別の部屋が 空き巣に入られていたのです。
それならば、掲示板などで情報を知らせて欲しかった。
警察の方に聞けば対策のひとつでも教えてくれたのではないか
と思ってしまいます。

住民同士が早期に情報交換をして、
防犯対策を立てることは絶対必要です。
情報を共有したり、協力して対策を講じられたりするのも、
マンションという共同住宅に住んでいることのひとつのメリットだし、
協力しあえるマンションは泥棒にも狙われないでしょう。

だれもが犯罪被害者になり得る物騒な時代。
今後犯罪者の弁護をする機会が来ても、
被害者の立場を忘れずに仕事に取り組んでいかなければ。
そう考えれば、
今回の事件も「貴重な経 験」といえるかも、しれません。





■筆者プロフィール■
弁護士:河住志保(かわすみしほ)
横浜開港法律事務所
平成12年10月弁護士登録。慶応大学法学部卒業。山梨県身延町出身
石川法律事務所、横浜マリン法律事務所を経て、独立
主に少年事件や子どもの権利・法律問題、マンション問題に取り組んでいる
◆関連サイト◆
横浜開港法律事務所 http://www.kaikou-law.com/